その1.平良司さん

平良 司 プロフィール:
国際通りで土産店や居酒屋を経営する平良氏は、“嫁ニー”の愛称でテレビやラジオに出演、今や沖縄きっての人気者。 そんな平良氏の「商品ロスを減らし、海ぶどうの可能性を広げたい」という熱い想いから、今回の商品企画がスタート。 平良氏に共感した製薬会社により海ぶどうを使用した全く新しい形の化粧品が誕生しました。
―海ぶどうの「食品ロス」について教えてください。
海ぶどうは平成6年頃より養殖技術が開発されて、手軽に手に入れられるようになったんです。沖縄ブームなどでメディアにも多く取り上げられ、今でも沖縄のお土産の中でも人気です。ただ、大量に余ってしまっている「食品ロス」という問題も抱えています。 そもそも、海ぶどうを取り扱うお店は、お土産店や沖縄料理店がメインなので、特にこのコロナ禍では「食品ロス」という問題がより大きくなっているんです。 実際に僕も以前に、海ぶどうの茎の部分をミキサーで潰して、それを麺に練り込んだ「海ぶどう麺」という食品を開発しましたが、その直後にコロナ禍となり、販売には至ってないのですが……
―「カフーリンクル」の開発に際しての主な役割は?
化粧品自体が僕にとっては全く未知のものだったので、化粧品を知ることには苦労しました。 僕が中心となって担ったのは、地元のネットワークを駆使して、商品のモニタリングやネーミング案の収集などの市場調査でした。 「カフーリンクル」は沖縄発の商品を目指していたので、まずは沖縄の方々が商品に対して、どう評価するのか?ということに注力しました。
―「カフーリンクル」へ期待することは?
もちろん、多くの方々に使っていただき、喜んでいただきたいのですが、海ぶどうの可能性に一番期待しています。「カフーリンクル」に留まらず、海ぶどうの力が様々な形で発揮できることに期待していますし、これからもチャレンジしていきたいなと思っています。僕自身、止まっていられない性格なんです(笑)。動かないと何も変わらないなと。ものを作ることも、作ったものを販売することも、動かないと何も始まらないんです。県外のイベントなどに積極的に参加するようにしているのですが、県内にいるだけでは見えないことなどを自分の目で見て感じるということはすごく大事にしています。常にチャレンジしながら沖縄を発信していきたいと強く想っています。